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秋本番。次の週末の天気を読む簡単なポイントって?

読みもの

更新日:2018.10.04

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多くの方が大変な思いをされた今回の地震…。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早く元の日常が戻ってくるようお祈り申し上げております。

思えばこの夏は記録的猛暑に豪雨に台風にと、例年にも増して天気予報が気になる日が多く、天気を身近に感じられたように思います。天気予報といえば必ず登場するのが「天気図」。自分でも見方のポイントが分かれば便利ですよね。北海道大学理学部地球惑星科学科准教授の石渡正樹さんに、秋の時期に知っておきたい天気図の見方についてお話を聞きました。

 

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■秋の天気予報のポイントは「高気圧がある位置」

 

天気について知っていることと言えば、まずは「高気圧が来れば晴れ、低気圧が来れば天気が悪くなる」こと。さらに、石渡さんに「秋ならではの特徴」を尋ねると「秋の高気圧は『移動性高気圧』と呼ばれるもので名前の通りに移動を続け、その結果、3、4日に一度は高気圧が訪れ、合間に低気圧が訪れる、というように、変わりやすいのが特徴です」という答えが返ってきました。

 

そうそう「女心と秋の空」なんてコトワザもありますものね、と言うと「いいえ、違います。そのコトワザ、江戸時代には『男心と秋の空』というものだったそうですよ」とバッサリ(汗)。「ことわざはともかく、週末の天気を知りたいなと思った時には、2、3日前に高気圧がどこにいたのかを調べて、どんなスピードでどんな方向に進んでいるのかを調べて参考にするといいですよ」と教えてくれました。

 

■気象庁のホームページにはお役立ち情報がギッシリ!

 

とはいえ「調べる」というのは実際にはどうすればよいのでしょうか? そんな時に役に立つのが気象庁のホームページ(https://www.jma.go.jp/jma/index.html)。

トップページにある「天気図」をクリックすると今の天気図が表示されるので、「表示時間」のタブをクリックして日時を変化させながら(または「動画」をクリックして)、北海道付近にある高気圧がどう移動しているかを観察してみると、次の週末くらいにはどんな天気になるのか、自分なりの予想ができるんだそう。

 

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これはさらにマニアックな話になってしまいますが、もし興味があれば、トップページの「レーダー」もクリックしてみて。実際の降水量の移り変わりが表示されるので、今後の雨の降り方がどうなるのか理解しやすいのかな、と思います。

 

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ところで気象庁のホームページには、このレーダーの情報以外にも最新鋭機器を備えた「ひまわり8号」という気象衛星の画像が掲載されていて、雲の様子を細かく知ることができて便利です(気象庁ホームページのトップの「気象情報」の後ろの「10分毎」または「2.5分毎」をクリック)。

 

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これを見ると30分先、1時間先の雲の様子なども細かく予想できたりもするのでぜひご参考に! 気象庁のホームページ以外にも、スマホアプリでもいろいろ参考になるものがあるとのことですよ。

そして、もうしばらくするとやってくる冬。雪の時期、道央圏で雪雲が発生するのは主に石狩湾なんだとか。「石狩湾の上に雲がある場合には、数時間後には札幌市上空でも雪が降り始める」等の判断ができますよ、とのことです。参考にしてみてくださいね。

 

■台風一過の気温の上下。こんな基準で判断を

 

ところでこの夏、北海道にも被害をもたらした台風。台風が過ぎた後って、にわかに蒸し暑さが戻ってきたり、逆に急に秋らしくひんやりした風が吹いたり…と、その時々でずいぶん差がありますよね。

 

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これはおおまかに言って、このような現象だそうです。

 

○台風が自分のいるところの「左(西)」か「上(北)」を通る

→南東の海上にある、温かく湿った空気を引き込む。

→ムシムシとした暑い気候になる。

○台風が自分のいるところの「右(東)」か「下(南)」を通る

→北側にある、冷たい空気を引き込む。

→ひんやりと秋らしい気候になる。

 

ほかにもいろいろな条件の影響があるため一概には言えないそうですが、ひとまず参考にしていただけたらよいのかな、とのことでした。

 

■「秋らしい空」ってどんな空? 答えは「細かく千切れた雲が浮かぶ空」!

 

さて、今の季節に空に浮かぶ雲を見て「秋らしいな」と感じることがあると思いますが、実際にはどんな空が「秋らしい」のでしょう?

 

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「夏の雲の代表的なものと言えばいわゆる『入道雲(積乱雲)』。地表が強く暖められたことによって力強い上昇気流が生じて、地上から上空へモクモクと高く湧き上がる雲ですね。

 

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▲夏に典型的な入道雲

 

それに対して秋の空は気象条件が複雑で、高さによって気流の流れが異なり、大きな雲が発生しにくいのが特徴。「大きな雲はできにくく、細かい雲、つまり『ウロコ雲(巻積雲)』となりやすいのが特徴と言えるでしょう」というお話です。

 

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▲秋に典型的なウロコ雲

 

興味を持って読み解いてみればこんなにも面白い秋のお天気。秋晴れの日などには、ぜひ空を見上げてリフレッシュしてみてくださいね。

 

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