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つらい花粉症! 「北海道ならでは」の特徴と今春の予想、対策は?

読みもの

くらす

更新日:2018.04.16

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日に日に春が近づき心も軽くなる季節です。

でも花粉症の人にとってはつらい季節でもありますよね。

本州ではすでに本格的花粉シーズンの真っ最中ですが、

北海道ではこれからがスタート。

北海道立衛生研究所で花粉の飛散情報等を調査する専門家に

本州とは違う、北海道の花粉症の特徴を聞きました。

「早め対策」で少しでも楽に乗り切っていきましょう!

 

■4月下旬から飛散開始。「シラカバ」が北海道の花粉症の大御所

 

春が近づくと気になるのが花粉症。本州では、年明け早々から「花粉症シーズン」が始まりますが、北海道ではこれから。北海道立衛生研究所生活科学部薬品安全グループ主査で、花粉の飛散情報などの調査にあたる武内伸治さんに、北海道の花粉症についてのお話を伺いました。

 

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「花粉症の原因となる植物にはスギやシラカバ、イネ科植物などさまざまなものがあります。本州で多くの人が悩まされるのはスギによる花粉症。北海道では、スギの数はそれほど多くないため、スギ花粉で悩むケースは多くはなく、主流となるのはシラカバやイネ科植物が多いようです。シラカバの仲間であるハンノキが最も早く花粉を飛ばし始め、例年は3月上旬。早い年では2月末から飛散が確認されることもあります」と武内さん。研究所では屋上にこのような装置を設置して、毎年2月下旬から花粉の飛散状況を観測しているそうです。

 

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シラカバ花粉のピークは4月下旬~6月上旬ですが、ひと言で「シラカバ」と言っても実はシラカンバやダケカンバなどいろいろな種類があり、それぞれ年によって花粉のピークが異なるそう。

例年、シラカバの花粉が飛び始めるのは4月下旬からだそうですが、桜の開花と同じように「春先が暖かければ早まり、寒ければ遅くなる」といった性質があるため、3、4月の気温次第で早まったり遅くなったりするとのことでした。

 

◎過去10年の平均飛散開始日

函館:4月30日

札幌:4月26日

岩見沢:5月1日

旭川:5月3日

帯広:5月4日

北見:6月6日

 

その年の花粉の量は前年の気候条件や花粉飛散量などによって変動するそうで、武内さんによれば「昨年夏の最高気温と花粉飛散量から予測すると、今年は過去10年平均に比べて120~160%と多めの飛散が予想されます」。花粉飛散量の予測には日照時間などほかの条件も考慮する必要があって、今後、「雄花序(ゆうかじょ。花粉を飛ばす雄花の房)」の花芽の調査結果も踏まえながら、随時予測修正を行っていくそうです。とはいえ、花粉症の方、まずは〝要注意〟ですよ!

 

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そしてシラカバに次いで、北海道で多いのがイネ科植物による花粉症。これには、牧草やトウモロコシといった「なるほど北海道だな」と思うような植物や、いわゆる「ネコジャラシ」など、幅広い植物が含まれます。こちらは5月中旬~9月いっぱいにかけて花粉が飛び、ピークとなるのは6月中旬から下旬くらい。さらに8月下旬~9月下旬にかけては、ヨモギによる花粉症が見られるそうです(ピークは9月上旬)。

 

花粉カレンダー

▲北海道立衛生研究所ホームページより

 

 

■早めに医療機関を受診し、原因特定&対策をするのが一番!

 

どの時期に症状が出るかによって「自分が何の花粉のアレルギーなのか」はある程度は推測できますが、正確に知るためには、専門の医療機関(耳鼻咽喉科、アレルギー科)を受診して、自分が何に対してアレルギーを持っているか(抗体を持っているか)を検査してもらうことが必要だそう。それが分かれば「警戒すべき時期はいつなのか」がより判断しやすくなるので、花粉症に悩んでいる方は一度専門医で検査を受けてみるのがよいようです。

 

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また、花粉症の予防には、花粉が飛ぶ時期より前に病院で薬を処方してもらう「初期療法」というものがあって、症状が現れる前から薬を服用することで症状を抑えることができるそうです。そして飛散期間には花粉症対応のマスクや眼鏡を着用し、できるだけ花粉を吸わないようにすることが大切なんですって。家の中に花粉を持ち込まないよう、外出から帰ったら、玄関に入る前に上着に付いた花粉を払い落とすのもいいみたい。花粉の飛散開始時期予想や飛散状況は、3月下旬以降、研究所のホームページで公開されます。

 

ところでこちらの研究所では、花粉以外にもインフルエンザやエキノコックス、山野草など、さまざまな研究を行っているそう。毎年5月半ばの週末には種類豊富な山菜を一度に見られる「山菜展」が開催されるほか、5~9月には月1~2回「薬用植物園」の一般開放も行われるので、ホームページで情報をチェックしてみてくださいね。きっと興味深い世界に出合えますよ!

 


 

 

■北海道立衛生研究所

住所:札幌市北区北19条西12丁目

011-747-2711(代表)

http://www.iph.pref.hokkaido.jp/index.html